「三途川渓谷」日本三大霊場の入口にあるV字谷峡谷は紅葉が見事な絶景スポット

秋田県湯沢市にある三途川渓谷は、断崖絶壁の渓谷風景が広がっています。40mの高さのある橋から見下ろす紅葉の眺めは見事です。
「三途川渓谷」の写真ギャラリー
三途川渓谷について
湯沢市の東部エリアは峡谷が多く、三途川渓谷もそのひとつです。日本三大霊地のひとつに数えられる川原毛地獄の入口にこの渓谷があります。
日本三大霊地って?
三大霊地は青森県のむつ半島にある恐山、富山県の立山と秋田県湯沢市の川原毛地獄になります。
霊地に近いので、三途川渓谷という名がつけられたようです。三途川の名の通り、この世とあの世の境を意味しているようです。
撮影のポイント
・橋は南北方向にあり、撮影方向は東側と西側になります。
・渓谷美が美しいのは橋から西側なので午前中が順光となります。
・橋から両側を写したい場合は午前11時〜午後1時頃のトップライトが良いでしょう。
・レンズは標準と望遠がオススメです。
「三途川渓谷案内板」

- この世とあの世の境界線 -
この渓谷は激しい水の流れが川岸の岩や山肌を削ってできたV字谷です。川底から橋までの高低差は40mあります。
絶壁の岩肌には、しま模様の地層が見えます。
この地層は三途川渓谷の周辺でよく見られるため、「三途川層」と名付けられました。ゆざわジオパークを代表する地層のひとつです。
かつてこのあたりには、大きなカルデラ湖がありました。三途川層はこのカルデラ湖の底に泥や砂、火山灰などが堆積したもので、ゆざわジオパークの広い範囲に分布しています。
三途川渓谷へのアクセスと駐車場
アクセス(行き方)
湯沢市方面から県道51号を東へ。木地山高原方向を目指して進みます。子安峡まで15kmの地点に橋と駐車場・トイレがあります。ここが三途川渓谷になります。

駐車場
駐車場は20台程度駐車できるスペースがありました。公衆トイレも整備されています。

「三途川渓谷周辺案内板」

川原毛地獄、泥湯温泉などの情報が記載されています。
三途川橋からの紅葉風景
三途川橋の様子
駐車場から歩くとすぐに橋になります。

左右に石像が鎮座しています。結構大きな石像なので独特の雰囲気があります。早朝や夕暮れ時、夜などの暗い時には少し怖いかもしれません。
左側に歩道が設けられています。
橋からの紅葉風景

青空と紅葉のコントラストが美しい。
橋からは燃える紅葉が壁のように見えます。
「渓谷の彩」

ヤマモミジ、ブナ、ミズナラなどの木々が秋を謳歌しています。
高さのある橋から下を覗き込むと吸い込まれるような感覚になりますが、この世とあの世の境目と言うにしては美しすぎる紅葉ですね。
橋の両側でこの世とあの世に別れているようですが、どちらを見ても絶景です。
「縦構図」

駐車場から橋の方に歩いて行き、橋の左側を撮影しています。
こちら側は川が蛇行しており、これぞ渓谷の紅葉という風景になっています。
この写真だと上に電線が入ってしまっているので、もう少しアップにして電線が入らないようにするのが良いと思います。現地の様子がわかるように広めに撮影しました。
川の手前、奥に紅葉が入るのが良いですね。橋から見下ろす紅葉風景は、手前側が川になってしまう構図が多くなるので、ここは他とは違った紅葉風景を撮影することができます。
「紅葉と渓流をアップで」

川が蛇行してる場所を切り撮ってみました。橋の上から川までは距離がありますが、写真でも水の透明感がわかるほどです。
川まで迫り出すように伸びた枝が印象的です。
「逆側は険しいV字谷」

橋を渡りながら右側を見ると、こちらは険しいV字谷になっています。
左側と右側には「三途側層」を見ることができます。
左側は美しい渓流だったのであちらが「あの世」で、右側のこちらは「この世」でしょうか。
「縦構図」

三途川層が印象的な写真になりました。
三途川渓谷 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
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名称 | 三途川渓谷 |
ふりがな | さんずがわけいこく |
住所 | 秋田県湯沢市桑崎天矢場 |
駐車場 | 有 / 無料:10台程度 |
トイレ | 有 |